Chapter 2. 初めての Python プログラム

プログラミングの基礎について延々と語り, 最後になってやっと完全な動くプログラムを組み上げる, そんなことが他の本ではよくありますよね? そんなところは飛ばしてしまいましょう.

2.1. 飛び込む

以下が完全な動く Python プログラムです.

もしかしたらちんぷんかんぷんかもしれません. でも心配しないでください. これからこのプログラムを 1 行 1 行詳しく見ながら進んでいきます. とりあえずプログラムを読み通してみて, 何かしら分かるところは無いか探してみてください.

Example 2.1. odbchelper.py

もしまだダウンロードしていないのなら, 良かったらこの本で使われているこの例や他の例をダウンロードしてみてください.


def buildConnectionString(params):
    """Build a connection string from a dictionary of parameters.

    Returns string."""
    return ";".join(["%s=%s" % (k, v) for k, v in params.items()])

if __name__ == "__main__":
    myParams = {"server":"mpilgrim", \
                "database":"master", \
                "uid":"sa", \
                "pwd":"secret" \
                }
    print buildConnectionString(myParams)

さぁ, プログラムを実行して, 何が起きるか見てみましょう.

Tip
Windows 上の ActivePython IDE では, 現在編集している Python プログラムを File->Run... (Ctrl-R) を選ぶことで実行することができます. 出力は interactive window に表示されます.
Tip
Mac OS 上の Python IDE では, Python->Run window... (Cmd-R) で Python プログラムを実行できますが, 最初に設定すべき重要なオプションがあります. IDE.py ファイルを開いて, ウィンドウの右上にある黒い三角のマークをクリックしてメニューをポップアップさせ, Run as __main__ オプションにチェックが入っていることを確認してください. これはファイルごとの設定ですが, 設定が必要なのは 1 つのファイルに対し 1 回だけです.
Tip
UNIX 互換なシステム (Mac OS X を含む) では, python odbchelper.py とコマンドラインから Python プログラムが実行できます.

odbchelper.py の出力は以下のようになります.

server=mpilgrim;uid=sa;database=master;pwd=secret